競争激化の中、変化を遂げるベトナム通信業界
Publish:
:
Last modified:01/08/2016
日本語 / Japanese
2014年、ベトナム国内の電気通信セクターは大きく変化を遂げました。VNPTとViettel、2社の人事異動と構造改革は、双方の競争を激化させましたが、専門家によると、2015年にはまた新しいがあるそうです。今、利用者の実際のニーズに適応するため、管理機関と企業に様々な変化が求められています。
2014年情報通信概要
情報通信省は2014年1月2日付で、第01/NQ-CPの解像度を実装するために、基盤を整える様々な政策を実施しました。例えば、法令や決定、電気通信分野での状態管理に関連する通達を提出、新たなプロジェクトの展開、インフラと電気通信のサービスの発展、国のドメインネームサーバに安全性とセキュリティを確保するシステムを装備、そして全ての携帯電話加入者を確実に管理するために、通信事業からデータを収集するプロジェクトを展開するなどが挙げられます。
ベトナム経済はまだ回復の過程にあり、市場での競争も行われていて、Viettel, VNPT, MobiFoneのような大企業は、OTTの影響を受けながらも、国内市場で更に国際的市場へアウトリーチを維持し、高い売り上げを達成しています。
Viettel
2014年末にViettelは、2013年を20%上回る19兆6,650億ドンの収益を上げました。税込での利益は40兆5,320億ドンで、1兆5,434億ドンの税金を支払い、国家予算に貢献しました。
通信ネットワークにおいては、3Gネットワークに投資を拡張し、品質を向上させました。更にUWB無線固定ネットワークを全国に配備したことで、Viettelの通信インフラは顧客の通信サービス利用に適切な供給を確保しています。
また2014年にはペルーとカメルーンの2国で新たにサービスを開始。これでViettelが投資した国は全部で9つとなりました。
これらの成功に続いて、2015年には23兆?ドンの売り上げを達成し、グローバルな会社に成長していく決意を表明しました。国内の地位を維持するだけでなく、国外での更なる事業展開を目指しています。
収益、利益ともに国内第一位を誇るViettel
2014年末の国内での契約顧客数は5,740万人で、そのうち携帯電話だけで5,550万人と大部分を占めています。そして、国外市場では固定電話が81万5,000人、携帯電話は500万人となっています。
VNPT, MobiFone
2014年は、VNPTにとって激動の年でした。MobiFoneの分離が決定され、そのために大リストラ計画を実施。
進歩し続けるVNPT
2014年VNPTの総売上は101兆550億ドンで、税金として5兆8500億ドンを国家予算に納めると予想されています。また契約者数は3,050万人で、携帯電話だけで2,600万人です。そして、ブロードバンド・インターネットの加入者合計数は300万人以上、IPTVの加入者合計数は約100万人です。
VNPTから分離されたMobiFoneも成功を収めています。売り上げは36兆6,050億ドンに達し、税込利益は7,300億ドンで、税金として3兆9,260億ドンを納めました。また契約者数は4,020万人で、2014年だけで加入者が1万人増加しています。MobiFoneはBTS2Gと3Gで4,566局を開発したので、その総数は3万3,939局となりました(2G:1万9,647局、3G:1万4,292局)。MobiFoneの首脳部の目的は、会社の強度を高め、株式化を成功に導くことです。
2015年の電気通信産業の新傾向
一般的に、企業内や市場でリストラが行われると、競争が激化します。分離され独立した会社となったMobiFoneは、リストラにより多くの競争を起こすことで、市場を活性化し、消費者に多くの利益をもたらしました。
現在ベトナムの電気通信市場は、上記の主要な3つのキャリアのネットワークに独占されていて、飽和状態だという考え方もありますが、実は開発のチャンスは多くあります。それは、人々の生活レベルの大幅に改善に伴う、質の高いサービスの需要の増加であり、今後のベトナム電気通信事業の主な開発方向となると思います。
ただ一方で、通信業界には経験豊かなエンジニアがいない、つまり人材育成の不足、それにより外国の技術に依存しすぎているなど、多くの課題が残っています。
Related articles
-
ベトナムで拡大するタイ商業文化
東南アジア諸国の中でも、ベトナムとタイは多くの共通点を持ち、歴史的にも深いつながりがあるお互いに特別
-
住宅ローン~自己所有の住宅を得るように進めているベトナム~
ベトナムでも住宅ローンは珍しくありません。現在、ベトナムの労働者の収入では現金一括で家を購入するのは
-
急成長を続けるオンラインショッピング。その魅力と問題点
インターネットデバイスの普及に伴って、人気上昇のオンラインショッピング。店に出向かずに商品が購入でき
-
ベトナムの社会文化を知るカギになる、独特な名づけと人称代名詞
ベトナムの命名法とその特徴 名前研究家によると、ベトナムの名づけは紀元前2世紀に始まり、当時より父
-
ベトナムにおけるクラウドソーシング(2) ベトナム人とクラウドソーシング
ベトナムのクラウドソーシング事情調査の第2回。ベトナムのクラウドソーシング・プラットフォームについて
-
世界中の音楽をストレスフリーで楽しめる「Zing Mp3」
リード文 ベトナム発、今話題のZing Mp3アプリ。ベトナムの曲だけでなく世界中の音楽が、いつでも
-
ベトナムのインターネット環境とプロバイダ
ベトナムのインターネットとプロパイダ 現代では世界中でインターネットは利用されている。ベトナムにおい
-
Camera360 Ultimateの使い方
紹介 Camera360は、現在、最も人気のあるスマートフォン向けの無料写真撮影アプリです。オペレー
-
ベトナムのITについて調べたら、スマートフォンだけになった
IT分野について、ベトナムではどのようなことがほっとトピックなのかを調べてみた。 まず、Googl
-
ベトナムでシェアを拡大するOTTアプリケーション、ベスト5の比較
Zalo - 音声メッセージング戦略。 ベトナム発のアプリ「Zalo」は、現在ユーザーが2000万