ベトナム人の海外旅行
Publish:
:
日本語 / Japanese
世界各国の文化を実際に体験できる海外旅行。近年の経済発展を背景に、ベトナムでもブームになっています。旅行先の国の数も急増し、各国がベトナム人旅行者をターゲットに、様々なツアーを用意しています。今回はベトナム人の海外旅行の現状、必要な知識について述べたいと思います。
旅行は、多くの現代人が求めている魅力的なエンターテイメントです。国内旅行から更に視野を広げ、世界各国の文化をリサーチするために海外旅行を選ぶ人も多くいます。それは単なる観光だけではなく、自己認識を深める機会でもあります。
近年ベトナムでも、広く開かれた外交と国際的な観光が奨励されているおかげで、海外旅行の需要が高まりつつあります。最も人気のある観光地は、タイ、香港、シンガポール、フィリピン、中国、韓国、日本、そしてヨーロッパ諸国です。これらの国々は、ベトナムから行きやすい地域にあり、比較的コストが安いので、旅行者に人気があります。
ベトナム人旅行者のうち、タイや韓国を選択するのは主に若い世代の人です。2つの国のファッションや音楽などの文化が、ベトナムへ輸入され、ブームになっています。彼らにとってこの旅行は、文化や音楽に直接触れることができるだけでなく、大好きな人気アイドルに会うチャンスでもあります。懸命に貯金をしてこれらの国に行くことが、彼らの「夢」なのです。
中年世代と高齢者は、ラオス、フィリピン、シンガポール、中国、香港などの近隣の国へ行く人が多い傾向があります。理由としては、これらの国は歴史が古く、世界遺産になっている多くの歴史的建造物があること。そして、ベトナムと似た文化を持っているので、適応するのが簡単だということも挙げられます。
海外旅行を学習する機会と考えている旅行者は、アメリカ諸国、日本、オーストラリアなどを選択します。これらの国々は、仕事に求められる条件を満たした先進国。つまり旅行目的が学校で勉強するためであれ、仕事のためであれ、各国が誇る世界の先進文明を探求できる旅であると言えます。
外国の観光旅行には多くの異なったスタイルがありますが、最も一般的なものは、旅行代理店やツアーオペレータを利用して、ツアーグループでいく方法です。その国の地理や言語の知識を持っていない場合でも、現地での行政手続きやネイティブとの意思疎通を代行してくれるので安心です。プライバシーや自己の経験を重視する人は、個人旅行を選択します。幅広い知識があり、コミュニケーション能力も十分なので、不安もなくすぐに適応できます。
そして一般的に、個人旅行はツアーグループ旅行より多くのお金を節約できます。例えば、4泊5日の韓国ツアーは一人1,500~1,700万ドンですが、個人旅行では900~1000万ドンしかかかりません。一方ツアーによっては、個人旅行より30~40%も安くなるものもあります。例えば、タイへの個人旅行では700~800万ドンですが、ツアーでは520万ドン。またヨーロッパ旅行では、この差額は1000万ドン以上になるものもあります。
個人旅行者にとって、海外観光ビザを申請するために最も重要な書類は、資金を証明する書類です。個人の身分証明書やパスポートと共に必ず提出が必要で、銀行残高証明書や給与明細書などが該当します。この「資金証明」で、その旅行に関連する全ての費用を支払うのに十分な資金があるかどうかの情報を提示し、その正当性が確認されます。この手続きは、外国人の訪問によるトラブルを未然に防ぐためのものです。
アメリカの観光ビザを取るときも同様で、アメリカ旅行費用を賄うだけの資金証明と滞在計画を提示しなくてはなりません。一方日本の観光ビザ(短期滞在ビザ)は、近年制限を緩めていることもあり、ベトナムからの旅行者が増えています。
旅行代理店で予約をするには、目的地、費用、動機やサービスなど、旅行に関する希望や条件などの情報が必要ですので、事前にまとめておくとスムーズです。そしてツアーに組み込まれている内容、注意事項などをよく読み、理解しておきます。
一人で旅行される方は、ツアー情報などを参考にして、細かくしっかりとした計画を練りましょう。入念な準備と注意でリスクを防ぐ、これが海外旅行に出発する人に必要な知識です。
Related articles
-
-
ベトナムでフランチャイズビジネスは成功するか?
外資も含めたチェーン店が多いベトナムであるが、その政策の背景は骨太だと思う。その政策意図を読み取りつ
-
-
ベトナムのウェブサイトのデザイン。西洋と東洋の混ざり合う国
技術は日々進歩し、開発が行われ、現在の世界はまさに情報技術の時代と言ってもいいでしょう。人々は毎日イ
-
-
シンプルだけど高機能、プロジェクト管理をより円滑にしてくれるツール「Asana」
Asana-最適なプロジェクト管理ツール 近年、プロジェクトをサポートするアプリケ
-
-
ベトナムのITについて調べたら、スマートフォンだけになった
IT分野について、ベトナムではどのようなことがほっとトピックなのかを調べてみた。 まず、Googl
-
-
ホーチミン市に駐車場を増やすためにITができること
前の記事はバイクが減るだけだと指摘を受けました 前回の記事では、ホーチミン市の渋滞を減らすために、ス
-
-
知られざるベトナムのネット通販について細かく語る(2) – 前提としてのネット通販以前
ベトナムのe-Commerceの状況について、実際に各店舗で購入してみてその利用感を分析してみるのだ
-
-
世界中の音楽をストレスフリーで楽しめる「Zing Mp3」
リード文 ベトナム発、今話題のZing Mp3アプリ。ベトナムの曲だけでなく世界中の音楽が、いつでも
-
-
ベトナム人はベトナム戦争映画を見てどう思うか
視聴者を引き付けるということを考えたとき詩や芸術の才能、インスピレーションを必要とする戦争というテー
-
-
2014年12月ベトナムITニュース
12月2日 「ITは日本とベトナムをつなぐ分野」とVINASAN社長のインタビ
-
-
営業進行状況を簡単に共有・管理できる「Pipedrive」
Pipedriveは、Base CRM、Highrise、Nimble、Insightlyなどと並ん