ベトナムで拡大する日本のサブカルチャー

Publish: : Last modified:01/08/2016 日本語 / Japanese

マンガ・アニメ

「マンガ」とは、日本から発信されたコミックジャンルを指して使われる用語です。そして「アニメ」は、マンガとライトノベルを複合させた、独自のストーリから展開される アニメーションを指します。この「マンガ」と「アニメ」は一般的に日本から発信された独特なアートスタイルのことを指し、多くの分野で使用されていますが、しばしば上記の二つのカテゴリにおいて使用されます。

マンガは、ドイモイ政策後ベトナムに上陸してすぐに、ムーブメントが起こりました。欧米のカラーコミックより安く販売されています。そしてアニメはマンガと同じスタイルで、マンガの後に誕生したにも関わらず、今もなおコミュニティから好反応を得ています。

 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/vi/3/3d/Doraemon_family.gif

欧米ではコミックやアニメーションが登場すると、すぐにシリーズ化され、根強い人気と共に強固な基盤を築きます。代表作はLucky Lucke、タンタン、スマーフ、トム&ジェリー、ディズニーなどです。

日本のマンガとアニメは、欧米のスタイルに取って代わるほどではなかったものの、大変大きな影響では、新しいスタイルを取り入れることに抵抗がないので、幅広い年齢層のコミュニティが多く存在します。を及ぼしました。欧米のムーブメントとの最大の違いは、ファンの年齢層。個人を尊重する欧米文化。

そしてベトナムでは、特に若い人たちがマンガとアニメの大きな影響を受けています。 90年代には、ベトナムはまだ貧しい国だったので、エンターテイメントよりも食事をすることのほうが大切でしたが、豊かになった現代では、エンターテイメントが重要な位置を占めるようになりました。また、日本はお祭りの国と言われます。お祭りは様々なブームの火付け役となっていますが、マンガとアニメも例外ではありません。毎年7月にマンガフェスティバルが開催され、季節ごとに行われるお祭りや国際映画フェスティバルなども、このムーブメントの拡大に貢献しています。現在、ハノイ市やダナン市、ホーチミン市などの主要都市で、このファンダムが顕著です。

 ホーチミン市で2014年に開催されたマンガフェスティバルのポスター

近年、日本がベトナムへの投資を強化されたおかげで、マンガ、アニメ文化の普及が促進されました。インターネットの発展により、地理的な障壁はある程度除かれましたが、大きな問題は言語です。マンガとアニメを理解して楽しむことが、ベトナムで日本語が学習されるモチベーションの一つとなっています。

マンガやアニメは、著者個人の見解を顕示しているもので、それらを見たり聞いたりすることは著者の世界に関与することと同じだと言えます。様々なマンガやアニメに触れ、それぞれの画像から異なった見解を知ることは、子どもたちの思考開発教育の面で大変有効です。また他の文化と同様、人間性、友情、愛、信頼を美しいものとして賞賛するという、深くシンプルな哲学に基づいています。娯楽の手段というだけでなく、ライブ?  文化的価値のあるものであり、日本文化において重要な位置を占めています。http://s019.radikal.ru/i634/1310/d2/bf0259e08b68.jpg

 アニメ「火垂るの墓」

日本文化はベトナム文化とは多くの異なる点があります。例えばセックスがテーマである成人向けの作品は、ベトナムでは「タブー」とされています。一方日本では自由に閲覧できますが、ただ誰にでも開放しているだけでなく、それらの作品から未成年を遠ざけ、保護するために、年齢制限が非常に厳しく設定されています。そしてネットワークからの情報をコントロールし、フィルタリングすることが必要だとされています。親は子供が接触する情報にもっと注意を払う必要があります。子どもたちの興味や関心を削ぐことなく、彼らを適正な情報と出会える場所に導いていくべきです。

もう一つの違いは著作権です。マンガとアニメがベトナムへ輸出されるには、合法的な方法と非合法的な方法の2つがあります。合法的な方法は、開発のための基礎を築き、このムーブメントを促進しています。インターネット上の広がり、多くの抗議が?

ウェブサイトでのシリーズは、日本政府から著作権侵害のリストに挙げられ、翻訳と登録発行はマンガとアニメの開発の基礎を維持することができません。

マンガとアニメは、ベトナムで大変な成功を収めました。しかしこれはまだ最初のステップで、将来的には更に成長する可能性があります。このムーブメントは、日本から導入されるだけに留まらず、ベトナムで変換され、吸収され、ベトナムの文化の一部になっていくと思います。

可愛いファッション

「可愛い」という言葉は、日本で古くから使われている言葉です。辞書によると「愛らしい」「愛情をもって大切にしたい」という意味だとされています。しかし今日、その本来の意味は拡大され、女性が好むもの全般を指す言葉として使用されています。

Misako Aoki's Room

日本はユニークな国で、「カワイイ文化」を創り出し、受け入れ、それは一つの文化的なカテゴリーとしました。「カワイイ」は今や日本文化の重要なパートを占め、「商品」として他国へ輸出されており、その文化は多くの分野に影響を与えています。

 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/be/Pokemon_Jets.jpg/800px-Pokemon_Jets.jpg
かわいい飛行機

ファッションに関しても例外ではなく、「カワイイ」ファッションは世界中に拡がっています。そしてその解釈は、好みによって多様に変化します。例えば目を大きく見せるために、つけまつ毛を付けたり、髪の毛を茶色や黄色、赤に染めたりします。そして時には他の人から注目されるヘアスタイルを創るために、リボンや巨大な花で頭の上を飾りつけます。コスチュームは、あまり短すぎず、鮮やかな色であふれた多種多様な膝丈スカート、暗い色の生地で作られた黒い服、アクセサリー、足元はブーツ、またはロングソックスに靴、そして手には人形を持っています。

このロリータファッションスタイルは今ベトナムで大人気です。レースの縁取り、おそらく○○を鳴らす弓。花、リボン、あるいはフレームにフリルをあしらたものなど。?組み合わせた長いドレス。に西洋人形をモデルとしていますが、ピンクと白を基調とし、レースやリボンをふんだんに使った「スイートロリータ」、主にピンク系のお姫様スタイルのドレスを着る「プリンセスロリータ」、黒と白を基調とした「ゴシックロリータ」など、様々なスタイルがあります。

                   http://www.whatabeautifullife.com/image/data/240x330/Lolita_Dresses/Black-Cotton-Gothic-Lolita-Dress-51420-1.jpg

What a beautiful lifeで販売しているロリータドレス

そしてベトナムでは、一部の若い人たちの間で流行していて、日本のお祭りのイベントに現れる、ロリータ、メイドのユニフォームが特に人気があります。またアクセサリーが制服より好まれる傾向があるため、「カワイイ」制服は日本での「ストリートの服」のようではなく、インターネットに掲載した写真を介して拡がっていきます。

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ロイヤルシティ(ハノイ)でのロリータファッション

「カワイイ」ファッションは、日本文化を支援しているユニットから積極的な支援を受けており、ベトナムを代表する「カワイイ大使」オーディションは? 毎年開催されています。

Trần Thị Kim Oanh, 日本を訪問中の2014年カワイイ大使

ファッションスタイルの優劣は、自分自身が判断するのではなく、周りの人の見方によって変わります。逆に私たちも他の人の趣味の良し悪しを判断することはできません。それはファッションが良い悪いでは判断できないものだからです。

東洋の人々の控え目で、新しく別のことを受け入れるのが難しい性質は、時に個人の自由な創造を邪魔します。「カワイイ」ファッションは、その固定観念の制約に抵抗する、若い人たちの反応の一つなのです。

 

 

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