ベトナムのITについて調べたら、スマートフォンだけになった
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日本語 / Japanese
IT分野について、ベトナムではどのようなことがほっとトピックなのかを調べてみた。
まず、Google Trendでテクノロジー分野の頻出検索語を調べてみる。2013年のデータであるが、見事にスマートフォン一色である。ベトナムでは、「IT=スマートフォン」と言っても良いようだ。
日本のGoogle Trendとも比較してみた。日本にはテクノロジーというジャンル分けがないので、「ガジェット」でのランキングとなり、適切な比較とは言えないが、かなり違う、というのはわかっていただけるのではないかと思う。
(しかし、レイコップってなんだろう・・・?)
では、ベトナムではスマートフォンのなににそんなに興味を持っているのだろうか?
この10キーワードを、Google AdWords Keyword Plannerに入力して、一緒に検索されている単語を探ってみた。
セルに薄く色を付けているのは、有名な販売店。とくにthegoidindong.comは、このブログで過去に実際に買い物をしているので、参照されたい。
一見して、iPhoneとSamsungばかりである。
iPhoneは旧機種まで検索対象に入っており、iPhone4sの検索対象に3GSがあるなど、「iPhoneは欲しいが新製品は値段が高いので中古で買ったとして、それでどのぐらい使えるのか」を調べようとしている様子が分かる。
「中国製」などといった検索語が出てくるあたり、かなりなりふり構わない様子だ。
実際にここベトナムにいると、あまり所得が高そうに見えない人も含めて、実に多くの人がiPhoneを所持していて驚くが、型遅れ品でもiPhoneがほしいと頑張っているようである。
それに比べてSamsungは、検索語を見ても、性能やアクセサリなど、実際的なスペックを知りたがっているようだ。見栄やファッションではないように見えるし、マニア的だと言えなくもない。
ファッションとしてのiPhone、ガジェットとしてのSamsungというようになっているようだ。
この二強に対して、気を吐いているのが低価格帯。Nokia Lumia 520とSkyphone。日本では馴染みのないメーカーだが、韓国パンテック社のブランドである。この表には出ていないが、中国のoppo(広東欧珀移動通信社)やELIFE(Gionee社)もよく見る。
同じITといっても、国によって随分と雰囲気が違う。アメリカのシリコンバレーには独特のバタ臭さがあるし、日本の秋葉原の雰囲気は言うまでもなかろう。どれが本来のあるべき姿とは言えない。
だから、テクノロジといいながら、実際は携帯販売店の店頭であるような、この国のテクノロジの姿も、これはこれで一つの形であり、こういう市場の形に合わせた戦略をたてるべきなのだろう。
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